目に見えないもの③

インディヘナの会話で彼・彼女はオホを持っている(tiene ojo、冠詞は付けないことが多い)と聞く事が結構頻繁にある。これはバスの中やフィエスタ等、人が集まる場所で関心を持って(能動的に)見られたことが原因の病気と現地では信じられている。

これまで聞いたところによるとオホに掛かるのは小さな子ども、10歳位までだろうか。症状としては大抵の場合熱を伴う。オホに掛かるとインディヘナの人たちはクランデラ、自然療法のクリニックにその子を連れて行く。皆、オホと確信を抱いていても必ずクランデラ(女性が多い)の診察を受ける。

そこでオホと正式に診断されて、薬草をベースにした薬を貰うこととなる。大抵の場合、2Lのペットボトルと500MLのボトルにそれぞれ薬が入っていて、混ぜ合わせて飲ませることが多い。

なお、クランデラの診察所というのは民家なので住民以外は中々位置を特定することが難しい。大々的に宣伝している呪術師以外の場所が分かりにくいのと一緒。

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