In lak’ech(インラケチ)?

キチェ語を話すと分かると”in lak’ech”(インラケチ)って知ってるとかどういう意味?と聞かれることがこれまでに数回あった。なんでも「マヤ語」で

私はもう一人のあなた

という意味らしい。

キチェ語でも「in」が私(英語でいうIの私)という点では当てはまるけど,in lak’echというのは聞いたことがない。

少し調べてみるとニューエージ的な考えであると分かる。in lak’echという表現が実際にマヤ系言語で存在するか否かは他の言語を知らないので何とも言えないけど「マヤ語」と言っている時点で主張そのものが間違っている様な気が。

印欧祖語の話をしている様なものでとなると,コロンブスのアメリカ大陸「発見」よりも古代ギリシャ文明よりも遥か昔の話をしていることとなる。まぁ,マヤにもproto-mayaという仮説上の統一言語はあるけれど。

in lak’echについては語ることは特に無いけど,キチェ語でいいなと思う表現を一つ紹介:

¿Jas kub’i’j ak’u’x?

直訳すると君(スペイン語のtúやフランス語のtu)の心臓は何と言っているの?で迷いがある時や煮え切らない時に「どうしたいの?」という意味で使う。

ak’u’xはカンテルではawanima’でも大丈夫。anima’も心臓の意味。なので目上の人に対しては

¿Jas kub’i’j k’u’x/anima’ la?

となる。まぁ,目上の人に対してはこういう質問はしないかな。

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