Nik’ob’al wuj

nik’oxikとは参考、レビューするという意味、wujはこの場合は本。なので

nik’ob’al wuj

で参考文献(bibliography/reference)となる。キチェ語やマヤ文明のみならず、先住民文化を含む学術論文や本のリストをこのページに載せていこうと思う。昔読んだものを加えた後は、数週間に一本位は論文を加えていきたい。

キチェ語を学ぶことの難しさ2

先日、7歳の女の子が英検2級に受かったという新聞記事を読んだ。両親の仕事の関係でアメリカに4年程住んでいたということなのでそれも大きな要因だとは思う。

このニュースで驚いたというか考えさせられたのはこの子の英語力ではなく、思考能力の方。2級を受けた人なら分かると思うけど、出題されている文章の内容が言語に関係なく高校生位でないと理解が難しいレベルだ。大半のアメリカ人の7歳児は英検2級に合格することは不可能だと思う。英語を話す能力自体はこの女の子とさほど変わらないとしても。

やはり基礎となるのは母国語での思考能力でそこさえしっかりしていれば、外国語はいつでも学べると思う。

そんなことを考えていたら、キチェ語を含むマヤ系言語を学ぶのは他の言語に比べて大変だなとも思う。文法はそれ程難しくはないけど、単語も慣れてくれば覚えるスピードは上がる。

ただ、少なくとも現在のマヤ系言語は、征服された民族の言葉であって英語やキチェ語を学ぶ時の主要言語でもあるスペイン語、つまり征服した側の言葉で話す時と同じ思考だとどうしても上手く話すことが出来ない。明記されている訳ではないけれど、年功序列という考えも少なくともキチェ語にはしっかり根付いているけど、身分制度とも強く関わっているスペイン語や英語であまりそういうことを意識したことはない。勿論、英語やスペイン語にも敬語らしきものはあるけど、そもそもの文化が違うため細かいところでは必ず違いが生じてしまう。

キチェ語を学ぶ際の問題点、困難は少なくないけどこの思考の違いというのはその中でも結構重要なものの一つだと感じる。こういうことを言う人っていないけど。私が間違っているのか、もしくはこの点に触れないことがpolitically correctなのかどちらなのかな。

Inup

グアテマラというかマヤ文明の象徴のひとつとも言えるセイバの木。キチェ語ではinupと言う。ただ,キチェ語が話される高地である西部ではセイバの木は無いような気がする。

Tikal

古代マヤ遺跡でもメジャーなものの一つ。

ここは遺跡だけではなく,周辺地域の景色も素晴らしい。ただ,人の気質は西部とは大分異なると思う。