Aj Q’ij

Aj Q’ijとはマヤの聖職者(sacerdote maya)と訳される場合が多いけれど、実際には英語のDaykeeperの方が正しいと思う。

イシムチェ遺跡ではそのAj Q’ijによる儀式に出会った。今回は女性の夫が他の人の悪意により健康上の問題を抱えてしまい、それがこのAj Q’ijにより解決したので神(キリスト教の神ではなく、神道上の神々の方がニュアンス的には近い)に感謝するための祈り。しっかりと許可をとって撮影。観光客向けの儀式ではないため、他のAj Q’ijの儀式では断られたりもした。このAj Q’ijはキチェ県出身でキチェ語で儀式を行っている。儀式の終わりにSeñorと言っているがこれはイエス・キリストを指す(確認した訳ではないので確実ではないけれど)。日本の神仏習合と似たグアテマラのシンクレティズムの一例だ。

この動画では見られないけどAj Q’ijの儀式ではカゴをほどく場面に出くわすこともある。これは問題を抱えてがんじがらめになっていたり、手錠を掛けられている人を自由にするという意味合いがある。

Iximche

20日から22日までキチェ語クラスの修学旅行があった。マヤ文明、特にキチェ族に関係のある場所を訪問した。最初にテクパン市とイシムチェ遺跡を訪問。こちらはカクチケル族と縁のある場所だけどキチェ族とも関係がある。Iximche若しくはIxim che’とは直訳すればトウモロコシの木となる。


テクパン市の教会。


こちらはイシムチェ遺跡の球技場跡。


イシムチェ遺跡では面白い場面に出くわした。次回紹介したい。

Palabras prestadas

キチェ語を学んでいるとpalabras prestadasということをよく聞く。直訳すると借りた言葉,つまり外来語のことを指す。キチェ語の場合はスペイン語からの外来語を指す。

例を上げるとミルク(leche)はキチェ語でleche,砂糖はazukal,コーヒーはkapeとなる。その他にもリンゴ(mans’an)やコメ(arroz)等が挙げられる。

一番頻繁に使われる外来語はkaxlanだと思う。これはカスティージャ(castilla)由来でこの単語がついた言葉はマヤ文化圏の外から流入してきたものを指す。例えば

kaxlan tzijがカスティージャの言葉ということでスペイン語,
kaxlan waがカスティージャのタマルでパン,
kaxlan kinaqがカスティージャのフリホーレスでソラマメ(habas)となる。

Le achoch ri xan

カンテルを含めたグアテマラの農村部では未だに土レンガ(xan)の建物を見かけることがある。

近年頻発している地震による被害はあるけれど、意外としっかりとしている家も多い。

2000年代初頭にはまだ土レンガを作る作業を見ることも出来た。

ある家ではこんなキレイな花が。

LaTeX: 特定の列の書式変更

キチェ語のノートを作成する際に多用しているコト。これもあまり論文では使わない。

まずは特定の列だけ太文字にする方法。例えば左から2列目だけ太文字にしたい場合

とする。つまり

で様式を指定している。特定の列の文字色を変えたいのであれば

をその列の前に書く。

例えばこう書くと

下の結果となる。