Aj Q’ijとはマヤの聖職者(sacerdote maya)と訳される場合が多いけれど、実際には英語のDaykeeperの方が正しいと思う。
イシムチェ遺跡ではそのAj Q’ijによる儀式に出会った。今回は女性の夫が他の人の悪意により健康上の問題を抱えてしまい、それがこのAj Q’ijにより解決したので神(キリスト教の神ではなく、神道上の神々の方がニュアンス的には近い)に感謝するための祈り。しっかりと許可をとって撮影。観光客向けの儀式ではないため、他のAj Q’ijの儀式では断られたりもした。このAj Q’ijはキチェ県出身でキチェ語で儀式を行っている。儀式の終わりにSeñorと言っているがこれはイエス・キリストを指す(確認した訳ではないので確実ではないけれど)。日本の神仏習合と似たグアテマラのシンクレティズムの一例だ。
この動画では見られないけどAj Q’ijの儀式ではカゴをほどく場面に出くわすこともある。これは問題を抱えてがんじがらめになっていたり、手錠を掛けられている人を自由にするという意味合いがある。