以前インターネットをキチェ語で何と言うか紹介した。
インターネットを本格的に使い始めて今年で20年、院生の頃は便利な時代になったなぁと特に実感した。JSTORとかが発達していない時代を考えるとゾッとする。
ただ、便利さの反面弊害もある。キチェ語を含む先住民言語の学習においてもそうだ。キチェ語はまだ話者数が多いのでマシな方だけどそれでもネット上にある情報は限られていて、また、不正確なものも多い。
それから検索、調べるという行為をネット上のみで行う人が多い中、ネットで情報が見当たらなければ、この世に存在しないと思われてしまう危険性もある。キチェ語に限らずどんな言語もそうだけれど、ネットに無い情報や文章では表すことの難しい感性、感覚といったものが非常に重要だ。ただ、ネットがそういったものに辿り着く第一段階となっている現在、マイナーな先住民言語の学習は以前と比べて更に難しくなっているのかもしれない。